はじめまして。テンマと申します。
お金の不安は、数字にして消しました。社会資本の不安は、まだ消えていません。
50代後半、30年以上ひたすら製造業でエンジニアをしてきました。
お金の不安が消えた今、早期退職を決め、すでに会社にも伝え、より充実した人生に向けて行動中です。このページでは、その経緯と今の状態を、正直に書いていきたいと思います。
私について
数字で詰めるのが得意な、普通の会社員だった
長らく、多くの人が選ぶ既定路線の人生設計を疑ったことがありませんでした。就職し、昇進し、定年まで勤め、必要なら雇用延長でさらに働く。そういう道を歩む一人だと思っていました。
製造業のエンジニアとして日本でキャリアを始め、担当は生産技術(工場の設備設計や工程改善を担う領域)です。国内でのキャリアは20年強になります。数字で物事を捉える、考えるのは、もともと得意なほうでした。
12年の海外駐在という、少し特殊な前提
キャリアの中でトータル12年、中国・深センに駐在しました。現地の製造拠点で技術管理と品質改善に携わり、帰任した今もその経験はいろんな意味で自分の大きな財産になっています。
一方で、私の資産形成の大部分は、長く海外駐在していた時期に築いたものです。正直に言えば、必ずしも再現性のあるものではないと認識しています。
駐在という働き方も、その間の手当も、誰もが再現できる前提ではありません。だから私は、この経歴を「特別な成功法則」としても、自慢話のようにも、書きません。あくまで、自由な生き方に近づくための手段の一つであって、それが駐在である必要はないと思っています。
なぜ、辞めることにしたのか
きっかけは、ライフプラン(LP=将来の収支をシミュレーションし、必要な資産額を可視化する設計図)を作ったことでした。数字にして見えたのは、「お金の面はもう心配しなくていい」という事実です。これが、早期退職に踏み切れた一番の理由になりました。
ライフプランをもとに決めた、お金の判断
退職金・企業年金は、複数の制度をすべて一時金で受け取ると決めました。理由は3つあります。控除と1/2課税で税負担が軽くなること、健康なうちにお金を使いたいこと、そして今のようなインフレ局面では年金化がむしろ不利だと判断したことです。これは私のライフプランに基づく判断で、年金化を否定するものではありません。
医療保険は、全解約しました。保険は病気を治してくれるものではありません。病気になっても公的保険で法外な出費にはならないこと、そのうえで生活防衛資金で対応できることを確認したうえで、その保険料を「健康資産」に振り替える判断をしました。
年金の繰下げは、採用しません。健康保険は任意継続と国民健康保険、どちらが得か、今まさに実額で比較している最中です。
保険の話は、仕組みが分かりにくいものです。私自身、整理するまでに時間がかかりました。それでも、資産形成のなかで無視できない部分を占めていると思います。
一つだけ、後悔に似た振り返りとして、資産をもっと早く、多くインデックス投資に回しておけばよかった、と今は思っています。
結果論ではありますが、少なくとも駐在手当のような固有の条件に頼らずに済む方法だった、とあらためて感じています。値動きのある商品ですから、これが誰にとっても正解だと言うつもりはありません。
お金の次に残った、もう一つの不安
お金の心配は、数字で消えました。不安が残っているのは、会社というコミュニティが持っていた社会資本(人とのつながり)です。
健康資産を充実させるためにジムに通っているのですが、必ずしも社交的ではない私が会社の外で新しい繋がりを一から築くのは、思っていたより難しいと感じています。退職までに、この不安への備えを進めているところですが、まだ答えは出ていません。
ゴールは、決められるものなのか
最後に、答えの出ない問いがあります。
会社にいた頃は、目指す姿と、それを測る物差しが与えられていました。人生にはそれがありません。そもそもゴールとは何なのか、自分で決められるものなのか。最近は、そこから分からなくなっています。
決められたのは方針だけです。健康年齢を保つこと、充実した経験を積むこと、そのためにお金を使うこと。今はタイムバケット(人生でやりたいことを時期ごとに書き出す設計図)を作っている途中です。予実管理は得意なはずなのに、ゴールだけは決められていません。
結局、人生を終えるときに後悔がないことがゴールなのかもしれません。だとすれば、達成できたかどうかは、死ぬときに振り返って初めて分かることになります。『Die with ZERO』を読み返しています。
だから、このサイトで書くこと
中立で網羅的な解説は、大手の金融メディアに任せます。私が書けるのは、実際にFIREを決めた一個人の一次情報だけです。
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中心に置いているのは「FIRE実行前ログ」。退職金・保険・年金・健康保険——辞める前に片付けた実務の、実額に近いプロセスを記録しています。
こんな人に読んでほしい
「いくらあれば辞められるか」を探している50代の方。
そしてもう一つ、既定路線の人生設計を疑ったことがなかったけれど、最近、正体はわからないけど何か違和感を持ち始めた方。
答えを押し付けるつもりはありません。私が伝えられるのは、判断のための「ものさし」だけです。
使うお金も、幸せな人生も、人それぞれですから。
発信のルール(どう書き、どう稼ぐか)
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