早期退職に資産いくら必要?50代後半でFIRE実行中の私が出した答え

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早期退職に資産いくら必要?50代後半でFIRE実行中の私が出した答え


目次

導入

「結局、いくらあれば早期退職できるの?」

ネットで調べるほどに答えが増え、どれが自分に当てはまるのかわからなくなる。この記事を開いたあなたも、同じ壁にぶつかっているのではないでしょうか。

結論から言います。単一の正解金額は存在しません。 私自身は6,500万円台のタイミングで踏み切りましたが、それはあくまで私の家族構成・年金額・支出設計に基づいた数字です。

この記事では、次の3点を具体的な数字とともに公開します。

  1. 50代後半でFIRE実行中の私の資産構造(6,500万円台の中身)
  2. 「4%ルール×25年」が日本の50代に当てはまらない理由
  3. 自分の「いくら」を出す現実的な方法

私は製造業エンジニアとして中国・深センに約12年駐在し、2026年にFIREを実行中です。机上の試算ではなく、リアルタイムで進行中の設計をそのまま公開します。

用語の整理(最初に確認しておきます)

用語 意味
FIRE Financial Independence, Retire Early。経済的自立による早期退職
早期退職 定年(60〜65歳)より前の退職。FIREとほぼ同義で使います
セミリタイア 完全には仕事をやめず、副収入を得ながら生活する形

早期退職に「いくら必要か」の単一の正解はない

4%ルール×25年が日本の50代に当てはまらない3つの理由

「早期退職にいくら必要か」を調べると、必ず出てくるのが4%ルールです。米国の研究者ベンゲン(Bengen, 1994)とトリニティスタディ(1998)が示した「年間生活費の25倍の資産があれば、毎年4%取り崩しても30年間は枯渇しない」という試算です。

生活費400万円なら1億円が目安、というシンプルさは確かに魅力的です。ただ、日本の50代がそのまま使うには、3つの大きなズレがあります。

① 取り崩し期間が想定より長い

4%ルールは「30年間の耐久性」を前提にしています。50代でFIREした場合、100歳まで生きると取り崩し期間は40〜50年になります。30年を前提とした数字を40年以上に適用するのは、本来の想定を超えています。

② 公的年金という「安全網」を無視している

米国の研究モデルは、運用資産の取り崩しで全支出をまかなう前提です。日本には65歳から始まる公的年金があります。年金が入れば取り崩しは大幅に減ります。逆に言えば、65歳までのブリッジ期間さえ凌げれば、それ以降の計算はまったく変わってくる。

③ 支出が年齢とともに変化する

4%ルールは生活費を一定と仮定しています。しかし実際の支出は、子どもの独立・持ち家の維持費・健康年齢の変化によって段階的に下がる構造を持っています。固定の年間支出に25倍をかけるアプローチは、この現実と合いません。

本当に問うべきは「いつ・どの支出が・どの収入で賄えるか」

「いくら必要か」ではなく、「いつ、何の支出が、どの収入で賄えるか」 を問うのが正確です。

私のケースで言えば、問いはこう分解されました。

  • 56〜64歳(ブリッジ期):年金がない9年間、現金と配当で480万円の生活費を賄えるか
  • 58〜63歳(学費期):子どもの学費2,500万円が重なる時期に資産の底が割れないか
  • 65歳以降:年金と配当だけで支出が賄える構造を作れるか

この3つの問いに「耐えられる」と見通せたとき、初めて踏み切れた。総額の大小より、時間軸と資金使途の設計が先です。


50代後半でFIRE実行中の私の「いくら」

踏み切った時点の総資産:6,500万円台

私がFIREを実行した時点の総資産は6,500万円台です。

内訳の比率はこうなっています。

区分 比率 概要
円建て資産(現金中心) 55% 生活防衛費・学費・暴落待ち原資
外貨建て資産(LQD中心) 23% クーポン収入によるキャッシュフロー
株式(インデックス+高配当) 15% 長期成長とインカムの二刀流
暗号資産(BTC) 7% スパイス枠

現金比率が55%と高いのは意図的な設計です。暴落時に動ける待機資金1,000万円を温存しつつ、子どもの学費2,500万円を手元に確保するためです。「株に全振り」ではなく「現金を厚く持って機会をうかがう」が私のスタンスです。

50代の資産運用の全体像については、こちらの記事で詳しく解説しています。
50代の資産運用:ポートフォリオの考え方と実例

年間支出の設計:480万円台→384万円台→307万円台

生活費は年齢とともに段階的に下がる設計を組みました。

フェーズ 年齢 年間生活費 変化の理由
現役感覚維持期 56〜64歳 480万円台 健康年齢前半。旅行・体験への支出を惜しまない
子独立・妻退職後 65歳〜 384万円台(▲20%) 子の独立完了・妻の退職で固定費が下がる
健康年齢後半 80歳〜 307万円台(▲36%) 移動・娯楽の支出が自然減

「健康なうちは使う、年をとれば自然に下がる」という設計です。4%ルール流の「一定額を延々と取り崩す」モデルとは発想が根本的に違います。

「総額」ではなく「構造」で見るのがFIRE実行のリアル

踏み切れた理由は、資産の総額ではなく構造が見えたことでした。

個人契約のFP(ファイナンシャルプランナー)に依頼して作ったライフプランシート(LP)で、90歳・100歳時点でも資産が残る見通しが初めて数字で見えた。それが判断の軸になりました。

同時期に読んでいたビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』の思想とも重なりました。60歳定年まで、あるいは65歳まで雇用延長でこの会社で働き続けることと、健康なうちに「時間とお金のもっと違った価値の引き出し方」をすること。どちらを選ぶかの問いに、答えが出た。

LPで見通しが立ったこと、そしてこの価値観の確認。この2点が重なったとき、私はFIRE実行を決断しました。

90歳でも、100歳でも、現金が枯渇しない曲線が初めて見えた。 その数字の意味は、後述のFP相談セクションで詳しく書きます。


必要資産は「3つの収入源 × 3段階の支出」で決まる

収入源①公的年金(夫370万・妻77万)

公的年金は、FIREの後半を支える最大の柱です。

私の見込み年金額は夫370万円・妻77万円、合計447万円(65歳から) です。この数字は、会社のセミナーで提示された年金額試算資料に基づいています(ねんきん定期便ではありません)。

結果として、世間一般の平均をやや上回る額でした。深センへの海外赴任時を含む役職実績が反映されているためと理解しています。

この年金額をLPに入力したことで、65歳以降の生活費384万円を年金だけでほぼ賄えることが確認できました。取り崩しが必要な資産はほとんどない、という見通しが「安心感の一段の底上げ」になりました。

繰り上げ受給も検討しましたが、65歳受給を選択しています。理由は別記事で詳しく書きました。
年金は65歳受給か繰り上げか、私が選んだ理由はこちら

収入源②配当・クーポン(年65万円・インデックス+高配当二刀流)

65歳の年金開始までの9年間(ブリッジ期)を支えるのが、配当とクーポン収入です。

現在の年間受取額は約65万円 です。内訳はLQD(米ドル投資適格社債ETF=米国の投資適格級社債を集めたETF)からのクーポンが年約45万円、高配当株(日本・米国)からの配当が年約20万円です。

運用の基本姿勢は「インデックス積立+高配当の二刀流」です。インデックスは長期成長を担い、高配当は定期的なキャッシュフローを生む。FIRE期に資産が目減りする不安(取り崩しのメンタル負荷)に対して、「配当が入ってくる感覚」は数字以上に精神的な安心感をもたらします。

2025年4月のトランプショックによる暴落時に、日本の高配当株を集中的に仕込みました。結果として2026年4月時点で全体平均の含み益が+18%になっています。これは副産物であり、本来の目的はインカム確保です。

収入源③早期退職金(2,000万円超)・第三年金等3,000万(税前・精査中)

収入の3本目の柱は、まとまった一時金収入です。これは2つあります。

  • 早期退職金優遇:2,000万円超(FIRE実行時)
  • 第三年金+確定拠出:約3,000万円(60歳時受取)

この2つが56〜60歳の4年間に入ってくる大きなキャッシュインフローです。

⚠️ 重要な注記:早期退職金(2,000万円超)・第三年金等3,000万円はいずれも税前の数字です。退職所得控除の適用方法・受取形態(一時金か年金形式か)によって実際の手取りは変わります。現時点でLPへの精緻な反映はできておらず、別途精査中です。

「まだ詰め切れていない部分がある」という正直な開示を意識してここに書きます。リアルタイムで実行中のFIREとはこういうものです。試算が完璧に揃ってから動けるわけではない。

【FIRE後の社保10年問題】任意継続・国保・扶養の3択

早期退職で見落としがちな大きなコストが、社会保険料です。会社員時代は会社が半額を負担してくれていましたが、退職後はすべて自己負担になります。

主な選択肢は3つです。

選択肢 概要 目安コスト(年) 期間
任意継続 退職後2年間、会社員時代の保険を継続 退職直前の約2倍(上限あり) 最長2年
国民健康保険 前年所得に基づいて保険料が決まる 退職翌年は高い場合が多い 上限なし
配偶者の扶養 配偶者の職場の健康保険に入る 実質無料(保険料の追加負担なし) 配偶者が在職中

私の場合は妻の扶養に入る方針で、LP上は年約23万円のコストとして暫定的に織り込んでいます。妻の年収150万円が組合健保の扶養基準130万円との関係でどう扱われるかは、最終確認中です。

「退職した夫が妻の扶養に入る」構造は、同世代の感覚としては少しだけ複雑な気持ちもあります。ただ妻は了承済みで、家族として合理的な判断をしました。

支出は3段階で逓減する(健康年齢の概念)

FIREの支出設計で重要な考え方が「健康年齢」です。

元気に動ける年齢には限りがあります。旅行も外食も体験も、60〜75歳の健康年齢のうちに使い切る。80歳以降は移動能力・体力の低下とともに支出が自然に落ちていく。この現実を踏まえると、「生涯一定の支出で試算する」モデルは実態とかけ離れています。

健康年齢のうちに使うお金を惜しむことは、Die with Zero的な思想とも矛盾します。むしろ前半は積極的に使い、後半で自然に収束する設計の方がリアルです。


「4%ルール」より使えるFIRE後の取り崩し設計

定額取り崩しではなくライフイベント連動で組む

4%ルールは「毎年同じ額を取り崩す」前提で計算されています。しかし実際の生活費は、子どもの学費・住宅修繕・車の買い替え・旅行・医療費など、ライフイベントで大きく変動します。

私のLPでは取り崩しをフェーズ別に設計しています。

年齢 フェーズ 年間取り崩しの設計値(実績ではなく上限想定) 主な資金使途
58〜63歳 学費フェーズ 現金+LQDから 子どもの大学費用2,500万(6年間)
65〜68歳 端境期 ほぼゼロ 年金+配当で生活費を上回る
69〜80歳 配当補完期 年間約83万円 生活費の不足分のみ
81〜100歳 本格取り崩し期 年間約443万円 配当・クーポン原資も含めて取り崩し

81歳以降の443万円は、実需+保守バッファ込みの設計値です。実際には下振れする可能性が高く、余剰は再積み上げになる見込みです。

シーケンス・オブ・リターンズ・リスク=生活防衛資金3年分

FIRE後に最も注意すべきリスクの一つが、シーケンス・オブ・リターンズ・リスク(Sequence of Returns Risk)です。日本語にすると「リターンの順序リスク」で、FIRE直後に大きな暴落が来ると、回復前に資産を切り崩さざるを得なくなる現象を指します。

同じ平均リターンでも、最初に大きく下がると最終資産が大幅に減ります。

対策として私は生活費の3年分の生活防衛資金を現金で確保しています。暴落時に株を売る必要がなく、回復を待てる状態を維持するためです。この現金は近く、一部を日本国債にシフトすることを検討しています。

暴落待ち現金1,000万円という攻めの待機戦略

生活防衛資金とは別に、暴落時の買い増し用に1,000万円を待機させています。

2025年4月のトランプショック時に、この戦略が実際に機能しました。暴落時に現金から高配当株を仕込み、現在はその含み益が+18%になっています(2026年4月時点)。

平時は「動かない」ことが大事です。暴落が来たときだけ動く。現金を持つことは機会損失ではなく、次の攻めのための準備です。

FIRE失敗の3パターン

FIRE関連の記事は取り崩し計算や資産シミュレーションが中心ですが、私が個人的に最も考えるリスクは数字では表せないものです。

① シーケンスリスク被弾:生活防衛3年分・暴落待ち1,000万・配当二刀流で、現時点では対策を組んでいます。

② 社保・税の見落とし:妻の扶養(年約23万のコスト)をLPに織り込み済みです。退職金等の税前精査は継続中です。

③ 社会資本の喪失:これが、私が最も重く考えているリスクです。

「退職することで給与(お金)を失うことより、社会資本がなくなることが心配」というのが、正直な本音です。

社会資本とは、人との繋がり・役割・コミュニティへの帰属感のことです。会社員は毎朝職場に行き、同僚と話し、役割の中で自分の存在を確認できます。退職するとその「社会への接続」が一気になくなる。50代後半でFIREするということは、定年まで会社という社会インフラにぶら下がれた期間を意識的に切り捨てることでもあります。

専業主婦・専業夫化リスクとも言えます。お金の不安は数字で解消できますが、「自分はここに存在していていいのか」という感覚の問題は、試算では解決しません。

中国・深センで約12年マイノリティとして生活し、家族の結束の大切さを身をもって経験しています。だからこそ、お金より人との繋がりの方が大事だという感覚が強い。

FIRE後の社会資本をどう作るか。Die with Zero的な思想は「お金を人生の体験に使い切る」ことを奨励しています。その体験の多くは、人との時間です。FIREしてから「人との時間」が増えるのか減るのか。それを決めるのは資産額ではなく、社会接続の設計です。

だから私は、FIRE実行と並行して社会接続の再設計を進めています。配偶者との時間・地域コミュニティ・新しい学び。これは数字より先に、進行中で答えを探している領域です。


年代・家族構成別の目安

50〜54歳・子の独立まで残り数年のケース

50代前半でFIREを検討している場合、最大の変数は子どもの教育費の最終局面です。子の独立まで残り数年という状況では、教育費の終盤(高校・大学の仕上げ期)をどう手当てするかが先決です。

確認すべき判断軸はこの3点です。

  • 教育費の最終支出額(私立理系・自宅外通学など最悪ケース)を試算できているか
  • ブリッジ期の現金は、教育費の最終局面を乗り越えても底割れしない水準か
  • 退職金の優遇条件は50代前半でも適用されるか(次節参照)

年金開始まで10年以上あることを考えると、50〜54歳でのFIREは取り崩し期間がより長くなります。その分、資産に余裕が必要か、あるいは配偶者の収入をより長く活用する計画が現実的です。

55歳以上・退職金優遇のラストチャンス

55歳以上、特に58歳を過ぎると退職金の優遇幅が大きく下がる企業が多いです。これは私が強く感じていることです。

私のケースでは、早期退職金の優遇が2,000万円を超える水準でした。この優遇は年齢・勤続年数・会社の制度設計によって決まりますが、「定年まで在籍すれば退職金が増える」とは限りません。早期退職優遇制度が設けられている企業では、55〜57歳あたりが制度的に最も有利な退職ウィンドウになることが多い。

自分の退職金規程を確認し、どの年齢で退職するのが最も有利かを計算することは、FIREを考える50代が最初にやるべき数字の確認です。

住宅ローン残債で±1,500万円ブレる

早期退職の必要資産を語るとき、住宅ローンの残債は非常に大きな変数です。残債1,500万円が残っている場合と完済済みでは、事実上の可処分資産に1,500万円の差が生じます。

私の場合は2016年頃に完済済みです。中古物件を購入し、海外赴任期間中は住宅ローン控除の恩恵をほとんど活用できませんでしたが、ローン自体を最小限に組んでいたため早期完済できました。

一般論として、FIREを検討する前に住宅ローンを完済しておくことはシミュレーション精度を大きく高めます。ローンが残っている場合は「残債を繰り上げ返済してから退職」と「そのまま退職して運用で返済」どちらが有利かを試算する必要があります(金利水準・税制・手元流動性で答えが変わります)。


FP相談で「自分のいくら」を出すのが最短ルートだった

自分でExcelで計算して見えなかったもの

FIREを考え始めた当初、自分でExcelでキャッシュフロー表を作りました。

収入と支出を並べて、残高を計算していく単純な表です。作れることは作れます。しかし、途中で気づきました。自分で計算していると、見たい結果が出るように前提を調整してしまうのです。楽観的なリターン、小さめに見積もった支出。「これでいけそう」というExcelは、自分への都合のよい説明になりがちです。

さらに、学費の試算を甘くしていました。「学費があるからFIREは無理かも」と思い込んでいたため、そこを深く掘り下げることを無意識に避けていたのかもしれません。

プロのライフプランシートで初めて見えた100歳までの曲線

個人契約の有料FP(ファイナンシャルプランナー)に依頼し、ライフプランシートを作ってもらいました。

サービスの内容は「聞き取り・LP作成・Zoom面談1回(短時間)」で、支払い金額は8,000円でした。この金額は、私が選んだシンプルな構成での話です。より手厚い相談(複数回面談・保険見直しや資産運用の提案込みなど)を求める場合、費用はもっと大きくなります。

有料FPにこだわったのは、無料FP相談が保険販売や金融商品提案とセットになる構造を理解していたからです。自分は商品を売られたくなかった。「ライフプランを客観的に作ってもらう」だけのサービスを探して個人契約しました。

そのLPで初めて見えたのが、90歳・100歳という地点でも資産が残っている曲線です。

「学費があるからFIREは無理」という思い込みが、数字の上では根拠を失いました。子ども2人の最大支出シナリオ(私立・理系・自宅外通学)でも、現金資産の底は2,000万円台を維持する見通しが出てきた。その後、年金・退職金・第三年金が入ることで資産が再び積み上がっていく。100歳時点で約2億円が残るシナリオが描かれていました(相続資産を除く・概算)。

「目から鱗」というのはこのことでした。数字が見えて初めて、判断の前提が整いました。

LPで気づいた詳細は別記事で公開予定です。
→ 「FP相談で気づいた7つのこと」(近日公開)

FP相談の費用帯と私の事例

私の場合は8,000円のシンプル構成でしたが、FP相談の費用は相談内容・相談回数・FPの専門性によって幅があります。

一般的な有料FP相談の目安は1〜3万円程度(相談1回)から、継続契約で数万〜十数万円程度まであります。

FP相談を探す際は、FP相談のマッチングサービスや、50代向けに特化したオンライン相談サービスを使うのが手っ取り早いです。ただし、無料サービスは提携している金融商品の提案とセットになっていることが多い。私のように「ライフプランだけを純粋に作ってほしい」という場合は、有料の独立系FPを探す方が目的に合います。

「FPに払ってでもLPを作れ」は本音

『DIE WITH ZERO』の著者が「最高の体験を買え」と言うように、私は「FPにそれなりの金額を払ってでもライフプランを作れ」と同世代に言いたい。

自分で計算できないから依頼するのではなく、自分では見えない前提を洗ってもらうために依頼するのです。8,000円で20年間の判断軸が固まったなら、それは明確に安い買い物でした。


自分のExcelでは絶対に出てこなかった「100歳までの曲線」が、プロのライフプランシートでは数時間で出てきました。私が選んだのは8,000円のシンプル構成でしたが、面談回数や提案範囲を広げると費用は上がります。自分の必要レンジに合うサービスを探すのも一つの方法です。

私自身は個人契約のFPに8,000円のシンプル構成で依頼しました。読者の入り口としては、50代に特化して無料診断・セミナー・個別相談まで提供しているマネイロのような選択肢もあります。「総額より構造/自分のいくら」を出すには、自分の年齢・家族構成・退職金見込みに合わせた整理が必要です。50代特化LPで設計された無料相談を入口にすることで、いきなり有料契約せずに自分の数字の輪郭を確認できます。

▶ 自分のいくらをマネイロに無料相談する

※相談無料/50代特化/診断・セミナー・面談の3段階で選べる

一方で「いきなり個別相談はハードルが高い、まずは4%ルールや退職金税制・年金構造の基礎を体系的に学びたい」段階なら、お金の教養講座の無料体験から入る選択肢があります。商品販売色が薄く、家計・お金の使い方を学校型で学べる構造のため、自分のいくらを出す前段の知識整理として使えます。

▶ お金の教養講座を無料で体験する

※体験無料/オンライン視聴可/4%ルール・退職金・年金の基礎を体系学習


まとめ

この記事の要点を3点で整理します。

① 早期退職に「単一の正解金額」はない

4%ルール×25年は出発点にはなりますが、日本の50代にそのまま適用するには無理があります。年金の存在・支出の逓減・取り崩し期間の長さを考慮した設計が必要です。

② 必要資産は「3つの収入源×3段階の支出」で組む

公的年金(夫370万・妻77万)・配当クーポン(年65万)・退職金等(2,000万円超+3,000万・税前)の3収入と、480→384→307万円と段階的に下がる支出の組み合わせが、私の設計の骨格です。

③ 「自分のいくら」はFPと組んで出すのが現実的

自分のExcelは主観が入ります。有料FPにライフプランシートを作ってもらうことで、初めて客観的な100歳までの曲線が見えます。8,000円という少額でも、その価値は確実にあります。

私の答えを一言で言えば、「総額より構造、Excelよりライフプラン」。これがFIRE実行中の50代後半が出した結論です。


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本記事は私個人の経験と判断の記録であり、特定の投資手法・金融商品を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。


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